投身

prev/top


後編



『法事は終わりました? 飲みに行きません?』
 そう電話がかかってきて、とっさに口にできたのが「法事というわけでは」という、する必要もない釈明だった。それで誘いを断ることができなかった。
 祖父宅から帰った午後十時過ぎ、わたしは馴染みの居酒屋で詠さんと顔を突き合わせていた。
「……ところで仕事の方は」
「一応〆切までまだありますよね? まぁ気分転換ですよ」
 遠慮など一かけらも感じさせない、にやりと曲げた口元を詠さんは見せる。明日は月曜日で、急ぐ必要こそないがこちらは普通に仕事があるというのに。まったく非常識なこの人らしい、とわたしはグラスを干した。
 飲みに誘ってきたわり、詠さんは最初ビールを飲んだきりで今はウーロン茶など口にしていた。こうして突然招集をかけてくることはたまにあるのだが、詠さんはいつもそれなりの量のアルコールをたしなんでいた。今日はよほど行き詰まったのか、と推量してみるも、ならばむしろ羽目を外しそうなものか、とすぐに考えを打ち消す。こんなタイミングで、この人はなにをしたいのだろう。
 わけのわからなさと、一種むしゃくしゃしたような気分がして、わたしは逆にいつもより早いピッチで酒を飲んでいた。店員が通りかかるたび、メニューにあるまだ頼んでいないカクテルを注文していく。缶の酒よりはずっと飲みやすかった。
 そんな調子を続け、さして酒豪でもないわたしは簡単に酔っ払っていった。見た目こそ変わらないらしいが、頭の中はふわふわして、なにかのたがが外れたようだった。
 だから、なにをいわれてもこくこくあいづちを打っていたし、詠さんの質問に、いつにも増して素直に答えていた。
「今日命日だったのって、サクヤさんの母方のお祖母様ですよねぇ?」
「そうですけど」
「お亡くなりになられた時、サクヤさんはおいくつで?」
「ええと、小六だったかな」
「へぇ。じゃあその時お祖母様の歳は?」
「ええっと、五十九だったと思いますけど」
「へぇ。この前の飛び込み自殺の男性と似たようなもんですかねぇ」
「そうですかねえ」
 どうしてその話を蒸し返す? と本心では思っていた。しかし、言葉がまとまらなくて、口も回らない。わたしはうなずくくらいしかできなかった。
「男って六十過ぎると死に方を探し始めるらしいですよ」
「詠さんのいうことって……ききかじり? えっと、なにかのまるうつしみたいのばっかりですよねえ」
「はは、そうですか」
「はい」
「しかしその男性は、六十過ぎてたんでしょうか。どちらにせよ何で自殺したんでしょうねぇ」
 焦点の定まらぬ頭で、「この人はこの話がしたくてわたしを呼び出したのかなあ」と思った。妙なことばかりに興味を示す人だが、今回ばかりはなんて迷惑なのだろうと感じる。
 今日みたいな日に、こんな話に持っていって、わたしにあの時の老紳士の姿を思い出させるなんて。
 いらいらというより、もやもやした。それを払おうとグラスを傾けるけれど、もう氷しかない。しかし逆によかったのかもしれなかった。氷をちろりとなめると、幾分もやが払拭されたのだ。それで、わたしは、未だふわふわしつつも冷静な心の部分で言葉を発していた。
「なんであの人、あんなこといってたんだろう」
「あんなこと?」
「あのね、あの人ね、飛びこむ直前に電話かけてたんです。それで、『もうすぐ会えるよ』みたいなこといってたんですよ」
「へぇ。それ、本当に電話の向こうに言ってたんですかねぇ」
「えっどういうこと」
「どこにも繋げていない受話器越しに、すでに天国に召されている妻に――なんて」
「怖いこといわないでくださいよお。それに……あの人きっと、生きてる家族にかけてたんですよ。だって、ずっと普通だったんだもの。優しげで落ち着いてて、飛び降りる瞬間も穏やかで――」
 あの時の、老紳士の横顔。
 それは本当にお孫さんにでも会いに行くような、穏やかで穏やかで綺麗な笑みだった。
「わたし、あの顔が忘れられないんです」
「お祖母様もそんな顔で命を絶ちました?」
「は」
「あぁ、そっちは別に死ぬところを見たわけではないのか」
 つい流してしまうような自然さで、会話に異物が差し挟まれた。あやうく「はい」とでも答えてしまいそうな――もちろんすんでのところで踏みとどまったが。
 一応いっておくと、詠さんの質問への解答は「わからない」。声をのんだ後詠さんが指摘したことが正しい。いやしかし、そんなことは関係なく。詠さんは、とてもおかしなことをいったのだ。
「命を――え、え? わたし、あなたにいいました? 祖母のこと、え?」
 命を絶つ。死んだ、でも逝った、でもないそのワードは主体性を帯びる。
 つまり、自殺した、と。
 詠さんは軽く肩をすくめた。その目が、鈍く光る。
「あぁ、その様子だと当たってましたか」
「え――祖母が自殺って、え、当てずっぽうでいったんですかそんなこと」
「いいえぇ。サクヤさんこの前、『それまで元気に見えた祖母が突然』って言ったでしょ? 『それまで元気だった』でなく。その言い回しだと心の病気っぽいかなぁと。あぁ、別に言うか。体の病気でも。だったらやっぱり当て推量でしたかねぇ。どの道当たったら同じですが」
 悪びれもせず、表情はよりおもしろそうに歪めて、詠さんはわたしを見つめた。
 こちらがあきれたり気分を害したりする暇もなく、彼はまた口を開く。時間を与えられないわたしはまた素直に答えていくしかない。会話の様子だけが容易に推測できていた。
「お祖母様も投身自殺ですか?」
「いえ……投身は投身ですが」
「電車でなく、単に高所から?」
「そう……です」
「精神を病んで」
「はい……」
「死ぬ前の数日間、数週間だけは妙に元気だったりして?」
「そう、ですよ」
「へぇ、やはりそういうものなんですかねぇ――しかし、重なりますか? お祖母様と男性の姿が。自殺というくくりで」
 重さがない口調なのに、その問いは軽々しく返答することをあきらかに拒んでいた。わたしはいったん、口をつぐむ。
「サクヤさん、『死体なんかは、見ていない』んですよねぇ? ならばその時、サクヤさんの目に映っていたものは、待合室で何時間も呆然とするほど脳裏に焼きついていたものは、何ですか――男性の死に際の、穏やかな表情ですか? 何故それにとらわれるんです? 祖母の自殺を思い出すから?」
「二人を重ねる……わけではないですが」
 詠さんがたたみかける中、ようやくそれだけ声に出せた。それを受け、今度は詠さんが黙る。わたしが、ゆっくりでもなんでも、自分の思いを白状する、それをただ待っているのが伝わってきた。
 わたしは、一つ一つ確認するように、口にしていく。
「この前、死ぬ間際になにを思うか、みたいな話、しましたけど。あの男性は、あんな穏やかな顔だったから、死ぬ時、さぞ安らかな気持ちだったのかなって。祖母もそんな気持ちだったのかなって――考え、させられます」
「自分が自殺する瞬間もそんな気持ちなのかなぁ、とも?」



 酔いが一気に、完全に吹き飛ぶなんてこと、本当にあるんだと驚いた。しかし、頭が冷やされたからこそ、言葉はそうそう口をついて出ない。
「それにしても凄いですよねぇ。幼稚園児だとかそんなレベルの幼子も、親が死んだりすると後追い自殺するそうですよ。それも、親が死んだのと同じ手段を選びたがるとか何とか。親が轢死したなら車に突っ込んだりね。まぁだいぶ古い本に書いてあった後追い自殺の話ですが」
「後追い――なんて、そんなこと」
「そうですねぇ。サクヤさんの場合なら、ある哲学者の話の方が近いかな。何でも彼は父親と兄、その他にも身内を自殺で亡くしてしまい、このままでは自分もいずれは自殺してしまう、と恐怖したそうです。それで生涯、どうすれば自殺しないで済むかを考えながら過ごしていたとか」
 にやりと不敵に笑む詠さんに、わたしはどう映っているのか。間抜けな顔でもしているのか、それとも?
「家系に自殺者がいるっていうのは、脅威になり得るらしいですよ。自分は自殺者の血を引いているっていうのは。行き詰まったり思い悩んだりした時の、問題解決のコマンドに『自殺』が実装されてしまう。いや、むしろ人生の選択肢の中で自殺が現実味を帯びる、とでも言うべきかな」
「……その、どこかで拾った知識に基づいて、わたしが自殺するのではないかと? 自殺者の家系だからわたしも自殺するのだろうと、推理なさって?」
 詠さんがべらべら喋るから、いつしかわたしは笑えてきていた。彼の笑みとわたしの笑みが重なる。
「そうですねぇ。じゃあ、サクヤさんの様子を見て気づいたということにでもしておきましょうか」
「詠さんはよく気がつく人ですねえ」
 互いに軽く吹き出してしまった。
 こんな会話をしているというのに。わたしたちの雰囲気はまるで居酒屋に溶けこんでいる。周囲の客たちとどこが違うというのだろう。
 もうすぐ終電がやばいですね、なんて普通のことをいいながら、わたしたちはそれぞれ最後の一杯を頼むことにした。今回は詠さんもアルコールを注文した。
 店員が去ったところで、ふらっと、わたしは口を開く。
「――まあね、たまにありますよ。たとえば、マンションのベランダとか、高いところに立つとね。『死のうかな』って」
「サクヤさんそんなこと考えて生きてるんだなぁ」
「はは。それで、そういう時って、『死んだら両親が悲しむだろうな』って、思いはするんですけど、別にどうでもいいかあって感じなんです。家族がいるとか、最終的には気にならない感じ。たぶん祖母もそうだったんだろうとは思います」
「なるほどねぇ、参考になるなぁ」
「それで――このたび、電車に投身する男性なんか見ちゃって。死ぬ時の表情が穏やかでさ。死ぬ、まさにその瞬間って穏やかな気持ちなのかなあって思うとね。自殺へのハードル、さらに下がっちゃったって感じです」
 へぇ、と詠さんはわたしに視線を送った。ぎらり、と光る瞳。それを眺めているとさらに苦笑したくなってきた。
 そこでそれぞれに酒が届き、会話はいったん切られた。なんとなく、わたしたちは乾杯してみることにする。
「君の瞳に?」
「――祖母の命日に?」
 かちんとグラスを合わせてから、時間もないのでとっとと飲み干す。そうするとまた、地に足のつかない酔いが回ってくるようだった。
「それにしても、サクヤさんが死んだら困るなぁ。仕事相手がいなくなると」
「そんなこというんなら、約束守ってくださいよ? まあいつも詠さん、最終〆切だけは忠実ですけど」
「かなわないなぁ」
 ふわふわと、わたしたちは笑いを漂わせる。
 そうして、その気持ちのままで店を出ていく。

 帰りの電車、途中まではわたしも詠さんも一緒だ。なので二人並んでホームに立つ。
 周りには意外と人がいなかった。明日――いや、もう今日、は月曜日だから、お楽しみはセーブして終電前に帰るというのが多数派なのだろうか。
 目的の駅で降りた時に改札口に近くなるからと、わたしたちはホームの端っこに陣取っていた。車両の最後尾が停まる部分、列車の頭が一番最初に通過する場所だ。
「もうすぐ来ますかねぇ」
「そうですね」
 居酒屋で語りつくしたようなものだったので、電車を待つわたしたちが交わす言葉はそのくらい。それからは終始無言で、隣に視線を向けることもなく突っ立っていた。
 そうするうちにアナウンスが入る。機械の女性の声が、目当ての電車の訪れを告げる。
 静かなあたりに、響いてくる車輪の音。
 白線の内側までお下がりください、との指示に、より忠実に従おうと思った。さらに一歩下がってしまおう――と、したのだ。が。
 その、瞬間。
 どん、と強い力が背を押した。
 ぐらり、と――わたしの体は傾き――
 そのまま、線路へと吸いこまれて――?



 わたしの腕を、骨ばった大きな手が強引につかんでいた。その手は電車に乗りこむまで、ずっと離れなかった。
「は……?」
 気がつけば。心臓が、どこどこと大きく脈打っていた。額をつうっと冷や汗が流れた。
 わたしを突き飛ばしたはずの手が、わたしを引き寄せてつかんでいた。
 その、わけのわからない状況で、手の主を、わたしはぼうっと眺める。
「――どんな気持ちですか?」
 詠さんが。
 相変わらず、にやにやと笑みをこぼしていた。
「どんな……って……なにするんですか!」
 思わず怒鳴ってから、わたしはハッとなって周囲を見回す。車両には数名の客がいるものの、みんな酔ったり寝たりしていてこちらを気にする様子はなかった。
 おそらく、ホームでわたしを突き飛ばす詠さんの姿を目撃した人はいたのだろうが、おおかた、カップルのじゃれあいで済まされたのだろう。
 冗談じゃ、ない。
「いきなりっ……殺す気ですか!」
「ほら、死ぬ直前の気持ちが気になっていたようだったから」
「正気ですか!」
「そんなに怒るなんて、よほど怖かったんですねぇ」
 にんまりと。詠さんは、化け猫かなにかのように口の端を吊り上げる。その笑顔にぞっとして、先ほどの衝撃が再度全身を駆け巡り、わたしはその場で身震いした。
 深呼吸して、詠さんを睨みつけながら、わたしはいう。ありったけの憤りを静かな声に添えて。
「……自殺する時と殺される時の気持ちとじゃ、わけが違います」
「よく言うでしょう? 『どうせ死にたいんなら俺に殺されたって一緒だろう』とか」
「話の、すり替えです」
 そうですかぁ? と、詠さんはわずかに首をかしげた。その仕草が癇に障って、わたしは彼から距離をとる。しかし、詠さんはおもしろがって、わたしを追ってくる。
「変な話ですねぇ。自分でするのはよくて、人にされるのは嫌なんて」
「――わたしだって。死にたいって思って、死のうかと、考えることはありますけれど……死ぬのは嫌です。死にたくない」
 早口でまくしたててから、自分はなにをいっているのだろう、と思わなくもなかった。筋の通らぬ、論理的に説明できてもいない心情。「つまり、どういうこと?」と問われてもおかしくはなくて、そうされてしまっては口をつぐむしかなかったのだろう。
 しかし、詠さんはどうやらこちらの意思を汲み取ってくれたらしい。「そうですか」とだけつぶやき、足を止め、肩をすくめてみせるのだった。
「死ぬことばかり考えてるから引きずられるんですよ? サクヤさん、適度に気分転換しないと」
「気分転換……」
「あぁそれと、女性の場合、貧血でクラッときてホームに転落することもままあるようです。くれぐれも気をつけてくださいねぇ?」
「……心に留めておきますよ」
「サクヤさんが死んだら僕は困るんで。まぁ、そんなのはいざとなったら関係ないんでしょうが」
 そう、歪んだ笑みでわたしをまっすぐ見つめて。
 詠さんは、いつのまにか停まっていた電車から立ち去っていった。
 それを呆けた心で見送ってから、わたしは空いている席に、ダイブするような勢いで座りこんだ。



 昨夜――いや今日の深夜はいったいなんだったのだろう。
 月曜日の早朝、わたしはそんなことを考えながら通勤列車を待っていた。ろくに眠れなかったせいか、さっきからあくびが止まらない。これは今日は書類整理などやっていられないな、とひとりごちる。
 いっそのこと会社を休めればいいのに。そんな甘い想像を頭の中でしてみるが、休んだところでまたすることがなさすぎて気が滅入りそうだった。仕事が進まず上司にどやされるか、手持ちぶさたで精神を下向きにさせるか。どちらもろくな選択肢ではない――
 そんなことで心がいっぱいだった。そこに、アナウンスが入り、隙間が生まれる。
『ただ今、××駅で人身事故が発生し――』
 ――どん、と。
 心臓が跳ねた。
 人身事故。電車に人が轢かれる事故。事故、というが、きっと偶然のいたずらなどではない。誰かが、その意志で、電車に身を投げたのだ。
「うっわ最悪……」
「ちょっと、どうしよう」
 混み合うホームは騒然となる。ブーイングのような声がところどころから溢れ出す。何人もの人が手元の時計を確認している。いらいら、そわそわ、時に靴で足元を蹴って。誰もが、会社や学校に遅れてしまう、と怒りをあらわにしていた。
 わたしは。
 心臓が、深夜に突き飛ばされた時とは違う響きで、高鳴っていくのをただただ感じていた。
 誰かが自殺した。
 今日は月曜日で、会社に行くのが憂鬱で?
 ずる休みしたところでおもしろくもなさそうで?
 ――死ねば、楽になれると考えて?
「穏やかに……?」
 わたしと同じだ。そう心の底で感じる。
 わたしは。
 死にたくない。そう昨日いった。なのに、視線は線路に引き寄せられる。目が離せない。
 心臓の音は、昨日と同じ速さなのに、昨日とは比べものにならないような生々しさ、それにともなう得体の知れない心地良さでもってわたしの中を波打っていた。
 その響きに引きこまれるようにして、脳裏に、穏やかに死んでいった老紳士の横顔が。

 ――わたしもいつかそうなる。
 漠然と、そう思う。そう思えてならない。わたしはいつか、投身する。そうに違いない。今までも、そうしようと頭の片隅で考えて何度も高所をふらふらした。祖母のように。わたしは祖母とよく似ている。なにもかも投げ、自分の身さえも投げ出してしまう瞬間がいつか必ず来る。
 むしろその瞬間とは今なのではないか? 同じ気持ちの同志を見習い、今この気分に任せては? いや、電車も来ないのに飛び降りても無駄か。ならば。またいつか、もしかしたら明日にでも、他のどの選択肢も色褪せて線路に目が釘づけになったのなら。
 その時なにを思っているのか。
 その時穏やかに笑っているのか。
 自らの鼓動だけがうるさくて、そのうち周囲の音も、誰の声も耳には届かなくなっていた。数時間前わたしに向けられた言葉さえも。
 そんな中、どうにか一つだけ深呼吸する。
 ――今日は死なない。少なくとも今は。それができる状況ではないから。だから、とりあえず、動かなければならない。ああ、それでも体がいうことをきかない。わたしはいつのまにしゃがみこんでいたのだろう。しゃがみこんで、レールを見つめて。
 ようやく立ち上がれたのはどれほど時間が立った後だろうか。ホームからはすっかり人の姿がなくなっていた。
 わたしは黒い鞄の取っ手を握りしめて、遅ればせながら皆の後を追っていく。そうして、そういえば振替輸送乗車券というのはもらえるのかな、と、いつもと変わらぬ足取りで改札口まで戻るのだった。


-END-


prev/top
傘と胡椒 index



Copyright(c) 2012 senri agawa all rights reserved.

-Powered by HTML DWARF-

inserted by FC2 system