幸せになれない星の住人 11−3

幸せになれない星の住人

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11−3


 帰り道、鞄の中で携帯が震えた。なんだろう、取り出して確かめると、画面にはメールのマークがついていた。
 未読メールを開く。送信元はサツキくんだった。
 件名も本文もないメールには、添付ファイルが一つ。
 そこには金色――いや。濁った黄色に変色した目を見開いた、黒い猫の姿が写し出されていた。


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